| 日本の子供の約85%は、決してよい歯ならびとはいえません。
人目につき易い前歯だけでなく、奥歯にも不正が多いものです。悪い歯ならびは、乳歯が抜け永久歯が生えつつあるときに最も多く見られます。乳歯のときには少ないようです。
うまくかみ合っていない歯は咀嚼をさまたげ、胃を悪くします。
また歯がうまくかみ合わないのは、歯だけでなく顎の関係や筋肉に悪影響を及ぼし、全身の健康を害する恐れもあります。
では、悪い歯ならびの原因は何でしょうか?
遺伝によるものと後天的によるものとがあります。
遺伝的なものには、顎や歯の形のように、親から子へと受けつがれたものです。
後天的なものには、乳歯の虫歯の処置が不適当であったり、乳歯と永久歯の生え代わりが順調に行われなかったり、「指しゃぶり」などの癖も悪い歯ならびをひき起こす大きな原因となっています。
歯や顎はそれぞれ別々のものではありません。
顎の大きさは、全部の歯がそろってきれいにおさまるのに十分でなくてはなりませんし、骨は一般に考えられているほど硬くはありませんので、唇や指を吸う癖や、爪や衣類などをかむ癖などは骨の正常な成長を妨げる圧力になります。
乳歯があまり早くぬけると隣の歯が寄り、永久歯のための隙間が不足するため、でこぼこの歯ならびになりますし、成長に大切な咀嚼の力を低下させる原因ともなります。
逆に乳歯がいつまでも抜けないで残っていると、あとから生えてくる永久歯が正しい時期に生えることが妨げられ、悪い場所に生える結果となります。 |